「読書感想文」と言う、親への宿題
毎年、毎年、必ず出る子供たちの夏休みの宿題「読書感想文」
放置すると、うちの子供は最後までやりません。
8月30日に大慌てします。(前科オオアリ)もう、これは毎年、親の宿題となっています。
そこで、毎年恒例となりました、ナナヨ家の読書感想文の対策をここに記したいと思います。
「読書感想文」書き方のヒント
読む本は、子供が決める
読書感想文の本は、子供に自分で決めてもらいましょう。
推薦図書は、あくまで推薦なので、それに固執する必要はありません。
本人の興味のない本は、読まないし、無理やり読んでも感想文は書けません。
ここで間違うと、ほんとに読書感想文が進まず、親も子供も、お互い苦痛の時間になってしまいます。
読書感想文を書く日を決める
子どもと一緒に、読書感想文を書く日を決めます。
いきなり、「今日やろう!」と声掛けしても重い腰は上がりません。
ここで、ちゃっちゃとできる子なら、この記事…読んでないですよね。
大人だって、気分があるように、子供にも心の準備が必要です。
そして、前日も忘れている可能性もあるので、
私は、「明日、一緒に読書感想文やろうね。」と、声掛けしてをしておきます。
子どもが本を読む前に一声
いよいよ、読書感想文の本番当日です。
子どもが、自分で決めた本を読む前に、こちらから声を掛けておきます。
「後で、その本の質問するからね、1回読むだけじゃなくて、答えられるようにしっかり読んでね」と
これがあるとないでは、後々変わってきます。
親は、メモ用紙を用意する
子どもの”読み終わった宣言”をもらったらすぐに
筆記用具を準備します(コピー用紙でもノートでも、なんでもいい)
時間が空くとまぁ。ほぼ内容を忘れますし、こっちもイライラが増しますので、
これは、すぐやります。
気分は新聞記者
さぁ、ここから、親の出番です。
子ども専属のインタビュアーになったつもりで、
”簡単な質問”や”問題のような形式”で読んだ本について、聞いていきます。
相槌は「そうなんだぁ」「なるほどね」「ほかにはある?」など、
子供が話しやすい言葉を選んでください。
「〇〇だったんじゃないの?」「〇〇にしておきなさい」など、誘導するのは避けましょう。
大人が、本の内容を知っていると、先読みして、親の感想を植え付けてしまうことがありますが、
読書感想文は人それぞれなので、押し付けないよう気を付けましょう。
質問内容はこんな感じ(未回答OK)
読書感想文に必要な材料を集めるため、下記の質問を参考に、
子供とゆっくり話しながら、進めていきます。
回答できるものだけで構いません。そして、すべてを埋める必要は、ありません。
「わかんなぁい」って、言われたらサクッと次に行きます。
読書感想文を書くための質問(テンプレ)
- 本のタイトル
- どうして、この本を選んだの?なんで、この本がよかった?きっかけはある?
- どんなお話だった?(あまり長すぎないように)
- どんな人(物)がでてきた?好きな登場人物は?→どんなところが?
- 自分と似ているひといた?主人公は似てない?→どんなところが?
- 一番、面白かったところは?→どんなふうに、どうして、具体的には?
- 不思議に思ったことは?自分(身の回り)と比べて違うところは?
- よく思わなかったところは?→残念だったところ
- 自分ならどうした?どうする?
- これからどうしたい?→体験してみたい?
- この本を書いた人は、どんなことを、感じてほしかったとおもう?
- この本を、誰に読んでほしい?お勧めしたい?
- この本をきっかけに、してみたいこと、気にかけたいこと、はどんなこと?
と、こんな感じで、聞き取りをしながらメモを取っていきます。
この質問と回答は、箇条書きで簡単にしても、いいと思いますし、
読書感想文についてのインタビューの内容を、自分でメモできるなら、書いてもらいましょう。
(我が家では、低学年の時は親が書いて、高学年の時は、自分で書いてもらいました。)
もちろん、この質問以外にも、思いついた事があれば、どんどんメモをしていきます。
繋げていきます
読書感想文についてのインタビューが終わったら、いよいよ、文章をつなげていきます。
まず、箇条書きにした文章を読書感想文用に【ですます調】で調整します。
これで指定文字数(原稿用紙の指定枚数)に達していたら、おめでとうございます!
あとは、作文用紙に書き写すだけです。楽勝!
文字数確認には、文字のカウントサイトを利用
どれくらいの文字数で書けたか、よくわからない場合、
WEB検索で【 文字数 カウント 】と入力すると、沢山のサイトがありますので、
ご自身で、使いやすいサイトを選んで利用してください。
親切なサイトは、原稿用紙「〇枚」分って表示してくれます。
文字数足りない…。
いやいや、足りない。無理。。。。
うん、そうだよね。
毎年、思うけどさ、学年が上がるたびに読書感想文の文字数が増えていくんだわ。
いいじゃん!文字数なんて!書いただけでも、我が子えらいじゃん!!!!!!(心の叫び)
と、叫んでもしょうがないので。
もう一度、振り返り、先ほどの質問(テンプレ)を繰り返します。
新しい感想が出てくれば、どんどん追加して、掘り下げていきましょう!
はい、盛ります
もう、読書感想文のネタがない場合。盛ります。親の語彙力の見せ所。
先ほど繋げた文章に、文字数を増やす表現や、誇張する言葉も”どしどし”足していきます。
強調する表現
普通の文章の前に、追加する感じで、しつこすぎないように、足していきます。
「すっごく」「とっても」「強く思いました」「深く考えました」「ちょっと」
「あまり」「今までは、」「だったので、」「なおさら」など
文字数の多い言葉に置き換える
「僕は」→「自分は、」
「思った」→「思いました」「考えました」
「です」→「でした。」
「例えば」→「具体的には」
「楽しかった」→「とても面白かった」「とても不思議に思った」
「似ている」→「そっくりだと思ったところ」
「似てない」→「あまり似ていない」
「考えたことない」→「今まで、イメージしたことがない」
と、いう様に文字数の多い言葉を選んでいきます。
「オノマトペ」を追加する(低学年用)
普段、耳にする音や声、物事の状態や動きなどを、音を言葉にしたものを追加します。
ただし、高学年の読書感想文の場合は、使い過ぎには注意してください。
「どんどん」「がんがん」「どかん」「すーっと」「ビューン」など
”い”&”ら”抜き言葉にしない
”い”抜き言葉とは
話し言葉では、違和感なく使っていますが、
読書感想文などの文章にしたときに気が付く”い”抜き言葉です。
例えばこんな感じ
×「してます」→ 〇「しています」
×「話してる」→ 〇「話しています」
×「思ってます」→ 〇「思っています」
×「着いてる」→ 〇「着いている」
×「してるところ」→ 〇「しているところです」
×「読んでる」→ 〇「読んでいます」
×「なってます」→ 〇「なっています」
”ら”抜き言葉とは
こちらも同じく、話し言葉では違和感なく使っていますが、
読書感想文などの文章にしたときに気が付く”ら”抜き言葉です。
例えばこんな感じ
×「決めれない」→ 〇「決められない」
×「乗せれる」→ 〇「乗せられる」
×「食べれる」→ 〇「食べられる」
×「見れる」→ 〇「見られる」
×「考えれない」→ 〇「考えられない」
比喩を使う
たとえ話を自作する。
自分の経験を盛り込んで、たとえ話にすると読書感想文が膨らみます。
「まるで〇〇のようで〇〇だった」
「例えば、〇〇のように」など
本文を引用する(若干なら…)
これでも、文字数が読書感想文の規定数に満たない場合、
時には、ちょこっとなら、本の内容を引用してもいいと思います(やりすぎNG)
「”—引用—”の部分は、~~だから、△△△と思った。」など
読書感想文の手伝いは、ほどほどに
最後に。
書き方や、下書きを手伝ったらあとは、子どもの任せましょう。
自分なりの表現に書き換えたり、これは書きたくない!など、子供でもあると思います。
読書感想文の内容によっては、先生に質問されて答えられない事があると、困るのは子供です。
(親が手伝いすぎて、市区町村の読書感想文の金賞に選ばれてしまった。なんて話も…)
多少の誤字や、漢字の間違えがあったほうが、
うちの子らしいので、私はだいたい80点くらいでOKを出してます。
夏休みもあっという間です、少しでも皆さんのストレスを、少なくできればいいなと思います。
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