出典:デジタル庁 ウェブサイト ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックより(参照日2023-6-6)
https://www.digital.go.jp/resources/introduction-to-web-accessibility-guidebook
デジタル庁では「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を実現するため、継続的に「ウェブアクセシビリティ」の向上に取り組んでいます。この度、ウェブアクセシビリティに初めて取り組む行政官の方や事業者向けに、ウェブアクセシビリティの考え方、取り組み方のポイントを解説する、ゼロから学ぶ初心者向けのガイドブックを公開します。
デジタル庁/ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック より
ウェブアクセシビリティとは
アクセシビリティはすべての人に
ウェブアクセシビリティは、利用者の障害の有無やその程度、年齢や利用環境にかかわらず、
ウェブで提供 されている情報やサービスを利用できること、または、その到達度を意味しています。
様々な利用者が、いろいろなデバイスや環境からウェブにアクセスすることが当たり前になっている今、ウェブの利用方法の多様化に 応えるアプローチのひとつがウェブアクセシビリティともいえます。
ウェブアクセシビリティを具体的に言うと
- 目が見えなくても情報が伝わる・操作できること
- キーボードだけで操作できること
- 一部の色が区別できなくても情報が欠けないこと
- 音声コンテンツや動画コンテンツでは、音声が聞こえなくても何を話しているかわかること
言われてみれば、当たり前の事なんだけど、
今まで各デザイナーが手探りだったことを「こうするといいよ!」って言ってくれてます。
では、簡単に解説していきます。
よくある誤解
文字サイズとカラーについての誤解
文字サイズ拡大ボタンや
カラーテーマ変更ボタンのような
補助のための機能を設置すれば、
アクセシビリティが向上できると思っている。
回答(利用者側の設定を生かす)
利用者がそれぞれのデバイスの設定機能で自分で変更した、
文字サイズや色変更に対応できるような実装や、
読み上げて意味が伝わるようにコンテンツを作成すること、
操作がきちんとできるように実装することを優先すべきです。
自動チェックツールについての誤解
ウェブアクセシビリティの自動チェックツールを使って
とりあえず高得点が取れるように、
ページやサイト全体をチェックして改修している。
回答(自分の目を信じよう)
ウェブページの内容自体に対する見え方の検証や、
人が目視で確認しないと
良し悪しが判断できないものが多く含まれています。
ちゃんと自分の目で見てってことよね
ウェブアクセシビリティにもJIS規格がある
ただ、ウェブサイトは常に改修と更新されるものですので、
一度の試験で適合条件を満たしても、それで終わりではないのです。
正式な試験には時間がかかります、
かといって、チェックツールにだけ頼るのはいいとは言えません。
JIS 規格に対応したウェブサイトを作るには
対応度を示す方法には、「準拠」「一部準拠」「配慮」の 3つの方法があります。
【情報通信アクセス協議会ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)が独自に定義した表記方法】
- 「準拠」は、試験を行って達成基準すべてを満たしている場合に使えます。公開するときは試験結果を合わせて公開します。
- 「一部準拠」は、達成基準の一部を満たしている場合に使えます。一部準拠の場合は追加で今後の対応方針を記載します。
- 「配慮」は、試験の実施と公開の有無は問いません。